椿油を自力で搾る~その3~

DIY

はい、その1その2に続き、一番マゾ的な大変な作業のその3に参ります。

チマチマと搾っていきます

その2でも書きましたが、搾る作業は”蒸して砕いて搾る”という工程です。
蒸した種は、熱いうちにすばやく搾った方が油が出やすい気がするので、この一連の作業はできるだけ短時間の間にすばやくやるようにしています。
途中で休憩もできないので毎回ぷっこも旦那もヘロヘロです(; ゚Д゚)。

まずは種を蒸す

前回チマチマと殻を剥いた椿の種を、蒸していきます。
椿油を自力で搾る~その3~

〇準備するもの
・鍋とザル…我が家には蒸し器がないので、鍋にザルを入れて、ザルが浸らない程度の少量の水を入れて蒸し器替わりにしてます。
椿油を自力で搾る~その3~
ガーゼ…ダイソーで購入。今回三角巾も買ってみたけど、結局使わんやった。
椿油を自力で搾る~その3~

コンロに鍋をセット。
ザルを置いたら水を入れ、強火にして水を沸騰させます。
椿油を自力で搾る~その3~

椿油を自力で搾る~その3~
ガーゼを敷いたら、

椿油を自力で搾る~その3~
殻を剥いた椿の種を適量入れます。
一度に大量の種を蒸すと、搾る間に冷めちゃうし、全体が蒸しあがるのに時間もかかるので、せいぜい両手2杯分くらいの量でしょうか。

椿油を自力で搾る~その3~
ガーゼでふわっと包んで、かるく鍋のフタしたら、中火にして30分ほど放置して蒸します。

椿油を自力で搾る~その3~
蒸しあがったのがこちら。なんかとっても香ばしい香りがします。

…だからと言って、食べちゃダメです
なんかめっちゃ苦かった。あかん味がする(;’∀’)これはお腹をこわす味ですね(; ゚Д゚)ペッペッ。

フードプロセッサーで砕く

まぁ、ミキサーでもなんでもいいと思いますが、我が家はこれ。
椿油を自力で搾る~その3~
小型のフードプロセッサー(椿油搾る専用)。

椿油を自力で搾る~その3~
蒸した種を適量入れて、スイッチオン。
この時も、あんまりたくさんの量を一度に入れると、偏って全体が均一の大きさにならないので、カップの半分ほどの量を入れるようにしました。

椿油を自力で搾る~その3~
難しいのが、あんまり細かく砕きすぎてもダメってとこ。

一度、細かく砕きすぎて、次の搾る工程のところで全然油が出なかったことがありました。
種の油と水分が混ざり過ぎて、粘土みたいになっちゃって、分離されずにカスと一緒にそのまま排出される感じでした。

椿油を自力で搾る~その3~
この画像くらいの、粗挽きがいいみたい。一辺の長さが3~4mmくらいの大きさでしょうか。

秘密兵器で搾っていきます

さて、いよいよメインの搾る工程。

始めの頃は、万力(クランプ)で搾ってたんですよ。

こんな感じの小さい万力で。

ビニールハウスの鉄の部品を2つ、そのへんから持ってきて。
椿油を自力で搾る~その3~
砕いた種をガーゼで包んで、この鉄部品で挟むんです。

椿油を自力で搾る~その3~
で、万力で圧力をかけていくと。

椿油を自力で搾る~その3~
こんな感じ。
万力締めるのは勿論手の力だけ。

椿油を自力で搾る~その3~
すると、ポタポタ油が垂れてくるっていうスンポーです。この垂れてくる油を、瓶に少しずつ少しずつ貯めていきます。

が、万力締めるのに手はめっちゃイタイし、少しずつの量しか搾れない。油で手がつるつる滑って、瓶を倒してせっかく貯めた油が地面に吸われていく。
ちょっとね、気が狂いそうになっちゃってヽ( °∇°)ノ
この方式はやめました。

で、買っちゃったんです。

これ。家庭用の搾油器。PITEBA。
決して安い買い物ではなかったですが(;・∀・)。

椿油を自力で搾る~その3~
色んなナッツとかタネから油が搾れるみたいです。

椿油を自力で搾る~その3~
仕組みはこんな感じ?
まぁ、簡単に言うと、上から種を入れて、ハンドル回せば油が搾れる感じです。

椿油を自力で搾る~その3~
作業台にセットして。(万力で台にムリヤリ固定)

椿油を自力で搾る~その3~
下から熱するためのランプに火をつけて、油を貯める瓶も固定。

ハンドルを回すと…
椿油を自力で搾る~その3~
椿油が垂れてくる!

ここから先は、旦那はひたすらハンドルを回すのみ。
ただ回すだけじゃありません。砕いた種を上の口に押し込みつつ、出る油の量が少なければカスの出口のナットを締めつつ、油が出る口にカスが溜まればカッターの刃先で取り除きつつ…。
搾油器の中にカスが溜まってきたら、部品を外して定期的に中のカスを取り除いたり。

ぷっこはというと、その間椿の種を少量ずつ蒸して、砕いて、旦那の作業の手が止まらないように周りでちょろちょろ。搾油器にセットしてる瓶に、ある程度油が貯まったら濾し器に移したり。

…を8時間ぶっ続けでやった。
『…北斗の拳に出てくる、よくわからないデカくて重い歯車をひたすら回す、奴隷の人の気持ちがちょっと分かった…_(:3 」∠)_』って旦那が言ってた。

…それでもまだ種が半分残ってて、でも力尽きたからその日は作業終了。

両手が油まみれで、でも洗う気力もなく、ただ寝室に横たわる旦那の目は、死んだ魚の目をしてました
椿油を自力で搾る~その3~

椿油を自力で搾る~その3~
搾った油って結構カスが入っちゃってるので、濾し器(濾紙と濾し器はダイソーで購入)で濾した方がキレイな油がとれますよ☆

後日残ったもう半分の種を搾りましたが、作業に慣れたこともあり4時間くらいで済んだかな。
終わった後は、もう二度とやらねぇ( ゚Д゚)って思った。(多分毎年思ってる)

余談ですが、油を搾ったあとの種のカスは、いい肥料になります。
椿油を自力で搾る~その3~
お花を植える時などに、土に少量ずつ混ぜて使おうかと。

しばらく熟成(?)

今回搾った油。
椿油を自力で搾る~その3~
結構搾れました(・∀・)。
多分800ccくらいある。

椿油を自力で搾る~その3~
左の籠に8割方入ってた種も、搾るとこんなもんです。

搾ってから1週間ほど置いてますが、まだ濁ってます。

このまま放置してると次第に澱が沈んで、美しい金色に。
椿油を自力で搾る~その3~

大事に使おう(*´Д`)。

興味ある方はどうぞ。
でもなんて言うか、ホントに自虐的大変さです。その割にちょびっとしか油とれないし。
マゾの方も是非。

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