父の葬儀【火葬場にて・その2】

ぷっこのお絵かき

父の葬儀【火葬場にて・その2】

父の葬儀【火葬場にて・その2】

父の葬儀【火葬場にて・その2】

父の葬儀【火葬場にて・その2】

ぷっこなりの解釈を加えると、『(夫が死んで、そんなに泣くほど悲しいのは、生前お互いに深く愛し合った夫婦だろうから)うらやましい』と、そういうことなんでしょうか。
母は葬儀も火葬の時も、あまり涙は見せず、いつも通りに見えました。
まぁ、葬式の時にまじまじと人の表情を見る場合でもありませんし、実際どの程度涙を流してたかなんて、わかりませんが。

直葬にも関わらず、葬式には母の妹夫婦(ぷっこにとっては叔母夫婦)と母の姪(ぷっこにとっては従妹)が来てくれており、親戚の前や葬儀社の人の前で気を張っていた部分もあるでしょう。
何より、統合失調症を患っている兄のことが多分一番気がかりで、パニックや不穏になれば、すぐに病院に連れて帰れるように、常に気を配り、落ち着いて悲しむ余裕も無かったかも。

とはいえ、火葬場での待ち時間中、親戚にぽろっとそんなことを言っちゃうあたりが、母らしいなと思いました(・∀・)。ちんまりして優しそうな外見に反して、割と天然で毒舌なとこありますから。兄がたまに『今の言葉、ぐさっときたよ( ;∀;)』と母に言ってます。
そんな兄も、不安定になることなく、終始落ち着いて父の葬儀を一緒に終えることができました。

母は葬儀の後も、現在に至るまで毎日元気にチョコマカと動き回っています。
父の死後の手続きから、ガラクタの処分から、毎週水曜日のヨガ教室から、月1回の短歌の会まで。
…元気そうで何より(・∀・)。

『父さんがいると、食事会にも参加できなかったから~(父の昼食の準備の為)』と、最近あった短歌の会では終わった後、友人たちと気兼ねなく食事を楽しんでから帰宅した模様です。
『男やもめに蛆がわき女やもめに花が咲く』ってやつですね(・∀・)。

とはいえ、夫婦の愛のカタチは様々です。母と父の場合も。

父が死の直前、40℃近い高熱で、もう意識も無く、終末期特有の顎呼吸も見られ、血圧も徐々に下がり始めていた4/26の夜中。数十分おきに父の体に痙攣が起こり、その度に寝ていたベッドの柵に点滴の管が当たってカタカタ小刻みに音を立ててました。
何度目かの痙攣の際、それまで閉じていた父の目がうっすら開きました。で、枕元に立って、思わず父の額に手を乗せていた母の方を見ているようでした。そして父の右の目から涙がこぼれました。

あれは、単なる終末期の体の反応とも言えるし、父が母を認識しての涙だったのかもしれないし。死んだことないから、なんともわからないです。

そんな父に、母は『お父さん、大丈夫だよ、皆見てるからね、大丈夫だよ』と声をかけてました。少し涙声で。

神か、仏かな、って思った。
散々好き勝手生きてきた夫に、最期くらい少しの恨み言を言ってもいいのに。
亡くなる父のことだけを想って出た言葉で、母は色んなことを超越してるわって思いました。

母によると一時期離婚も考えたらしいですが、なんだかんだで添い遂げて、これも一つの夫婦の愛の形なのかなと娘は思ったりしてます。

ふと、寂しくなったり悲しくなったりして1人で泣いたりもしてるのかも。

無宗教で直葬でおくられた人の魂ってどうなるんでしょうね。
なんとなくぷっこの脳裏に浮かぶのは、先々母が逝って、ぷっこもあの世に逝った時。あの世で久しぶりに母と再会したら、なんか母につきまとう、ぶちゃいくな小さいパグみたいなモノがいるな~と思って良く見たら、父だった、みたいなオチがありそうで、ちょっと(;’∀’)。

母があの世に逝くまでまだ時間もあるでしょうし、『女やもめの花』が気兼ねなく咲けるように、今まで苦労した分楽しく自由に生きて欲しいよねって、ぷっことししゃもは話しました。
親孝行のできるうちに、母のこれからの人生色々サポートしていきますので(・∀・)。
素直に見守っといてよね。

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