新規就農の思い出【真夏の石拾い】

ぷっこと旦那

新規就農の思い出【真夏の石拾い】
農業を夢見て夫婦で移住し、苦労して農地を借りるも、お金はないし、機械類もない。なんとか手作業で木の根っこを掘り出した後、次にしたことは、手作業で石拾いでした。

元々その場所には小さなため池があったらしく、池の周りを巨大な石で囲っていたんですね。ぷっこ達が土地を借りた時、池は埋められていたんですが、池を囲っていた石はそのまま。

そこで農業しようにも、石が土に埋まっている状態じゃ、トラクターも入れないし、畝も立てれない。農作物の栽培なんてムリ。
その石を取り除かなくちゃ、先に進めない状態になりました。

さすがに直径1mくらいの石は人の手じゃ無理なので、先輩農家に小さなユンボを借りて、掘り出しました。

でも、ユンボを入れてみると、古池の周りを中心に大小様々な石がゴロゴロと出土。持ち上げられないサイズの石は旦那がユンボで、持ち上げられる石はぷっこが手作業で、掘り出しては土地の片隅に除ける、という地道な作業を夏の間やり続けました。

イヤ~暑かった。とにかく汗をかく。2ℓのペットボトル3本にお茶を入れて持って行って、二人で1日で消費してました。

そうそう、家から畑までちょっと距離があって、車で15分くらい。地味に離れているんですよね。
お弁当とお茶持参で、朝から日が暮れるまでの作業でした。

話は少しそれますが、『家から圃場(農産物を育てる場所)まで地味に距離が離れている』ことも、新規就農者の悩みの1つだと思います。

代々の農家さんは大抵、自宅のすぐ傍に圃場があることが多いんですが、新規就農者だと、借りれる農地が家から近ければ近いほど御の字。

周りの新規就農者の人も、自宅から車で15分くらい離れている人が多かったです。自宅から離れていると、地味に困るんです。
トイレとか。食料・水は自宅から持参しなきゃだし。他にも諸々。

まぁ、その辺はおいおい紹介していくとして。

とにかく石拾い。手の平サイズから、人の頭くらいのサイズのものまで、地表に出ている石を拾っては手押し車に入れ、圃場の隅へ持っていって、ガラガラ~と山にする。その繰り返し。

終りが見えないんですよね。

拾っても拾っても、まだまだその辺に大きい石が落ちている。

まるで拷問(;゚Д゚)

ちなみに、お金がある人だったら、その辺の業者さんから石の入ってない、圃場に適した土を大量にバサーッ
と買って、石だらけの土地の上にその土をドサーッ
と置いて。ユンボなどの機械でガガーッ
と平らにしたら、はい、圃場完成(・∀・)です。

土の量や土地の広さにもよりますが、ン百万円単位のお金かかるんですって。
そんなお金なかったんで。石を一個一個手で拾ってました。

あの頃は若かったわぁ(* ゚Д゚)トオイメ

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