暑さも和らいだ先日。
約一年ぶりに姫路市立動物園に行ってきました。
平日だったこともあり、ガランとした人気の無い園内。
そしてまだ日中暑いこともあり、我が家の猫同様、溶けている毛玉さん達。
タヌキさんも、暑いよね(*´Д`)。
どこぞのサビ猫は、こうして見るとタヌキさんと完全に一致だね(°▽°)。
ダチョウさんは、暑い所の生まれだから大丈夫そうだった。
楽しそうな旦那( ・∀・)。
カメさんは小屋に引っ込んでいて、画像ではよくわからない(;・∀・)。
ぷっこのお気に入り、カバさん。
旦那のお気に入りの、アジアゾウの姫子さんも小屋の中でぼんやり立っていました。
象さんはいつ見ても大きいね~( *・ω・)。
アジアゾウの姫子さん
ひとりぼっちで檻の中
姫子さんだけじゃなく、狭い檻の中で暮らす動物園の動物たちを見ると、何となく複雑な気持ちになる。
自分が同じように檻の中でしか生活できないとしたら…、とか考えてしまう(*´Д`)。
間違いなく精神を病むでしょうね(*´Д`)。
この日の姫子さんは、ぼんやり立ちすくんでて、たまに長いお鼻を揺らしては床にたらしてみたり。
コンクリートの床に、硬い大きいゴムまりが落ちるような、叩きつけるような結構大きい音が響いてきてました。
何だか、すごく投げやりな感じで(*´Д`)。
他の動物さん達を見て、また姫子さんの所へ戻ると、昼食の時間。
最初に水浴びして。
それから飼育員さんたちが4、5人で、姫子さんの足裏のチェック(多分健康チェックかと。象の病気は足元からくるものが多いんだとか。)してから、小屋の中でご飯食べてた。
白菜(この時期多分お高いはず)を鼻で器用に持って、口に運ぶ姫子さん。
それを見ながら、自分が姫子さんの立場なら、とか考えてみたり。食事(餌)を食べる所をジロジロ見られて、
『ヒトって、こんな風にご飯食べるんだー』
とかって言われるんでしょう?
イヤだわ~(*´Д`)。
何となく、家に帰ってからも姫子さんのことが2人とも気になって、調べてみたんですが。
アジアゾウの姫子さんはタイ生まれ。17歳で日本へ。そこから姫路動物園で、たった一人で狭い空間で暮らしています。
自然界でのアジアゾウの暮らし
タイではどんな環境にいたかわかりませんが、少なくとも授乳期間中(アジアゾウは2年間)は、お母さんと一緒に過ごしていたのではないかしら。
アジアゾウのことも調べてみたら、仲間と群れ(主に雌と子どもの象からなる)を作って、森林で暮らしているそう。
食べ物(草や樹皮や果実)を求めて、あちこち群れで放浪して、移動範囲は30~40㎞(近年の生息地の自然破壊によってこの程度らしいので、本来ならもっと広い範囲?)。
1日24時間のうち、16~20時間を食べ物の探索と食事に充て、残りは水浴びしたり泥や砂浴びしたり、眠ったり。
ちなみにアジアゾウの寿命は60~80年くらいとか。ヒトと同じくらい長い。
一生のほとんどを群れの仲間と共に過ごし、あちこち放浪する生活を送る象さんを、独りぼっちで狭いスペースに押し込めて定期的に餌をあげて飼育するということ事態、不自然なことなんですよね。
それも、ただ見せ物にする為だけに、故郷から遥か離れた外国に連れてきて。
何となく、わかっちゃいたけど、改めて目の前にするとなんとも言えない気持ちに。
そのことにいち早く気づいて、日本各地の動物園でたった一頭で飼育されている象さんなどを解放する運動をしているNPOもあるみたいです。
象の常同行動
その、NPO法人のサイトを見て始めて知ったんですが、不自然な飼育環境が原因と考えられる、常同行動と呼ばれるものが姫子さんに見られるようです。
常同行動とは、ストレス過多の状態により、常に同じ行動をすること。
例えば、貧乏ゆすりなど体をゆらす行動、爪を噛んだり、同じところを行ったりきたり歩く、など。以前のきなしゃんに見られた、過剰なグルーミングによるお腹のハゲもその一種のよう。
ちなみに、きなしゃんのハゲは現在完治。
前回来たときに、姫子さんがしきりと足を揺らしたりクロスさせたりしていたのは、ダンスじゃなくてきっとこの常同行動。
今回見た、自分の長い鼻を結構激しく床に放り投げてたのも、きっとそれ。
( ´゚д゚)…。
『何となく、見ていて、あまり良い行動じゃ無い気はしてたんだよね( ´゚д゚)。』
と、旦那と二人で何だか涙が出てきました(。´Д⊂)。
ヒトって本当、おこがましく驕り高ぶった害獣だよね。とか、中二病的な発言をしてみる。
こんなんだから、今コロナ禍で苦しんでたりするんじゃないかしら。それもいろんな意味で自業自得だし。
ちなみにコロナ禍で、動物園内ではマスク着用、ふれあい広場などは閉鎖されてました。
少し嬉しかったのは、前回来たときに、同じく所在なげに檻の中をうろうろ歩き回ってた(あれも多分常同行動?)シロクマさん。
遥々北海道の旭川動物園にお引っ越ししたみたい。
繁殖を目的として、ってのが生々しいけど(°▽°)。
ひとりぼっちで、狭い檻の中で過ごすよりは、若い娘さん達と一緒に生活する方が楽しい?のかな?と思ったり。
ボロボロの青い樽が、檻の外に置いてあったのが、哀愁を漂わせてたり漂わせてなかったり。
ドラえもんのポケットがあればね、スモールライトとどこでもドアで、姫子さんを故郷のタイの家族の群れに帰したりできるのにね( ´゚д゚)。
田舎の貧乏夫婦は非力ですわ( ´゚д゚)。
ぷっことししゃもにできることは、こうしてへっぽこブログで記事を書いてみたり、たまに動物園に姫子さんに会いに行ってみたりすることぐらいかしら。
飼育員さん達が、親身になって世話しているのは、見ててわかるんですけどね。
夜に、檻の中で冷たいコンクリートの上で、たった独りで寝るんだろうな、って想像すると泣けてきちゃうのはどうしようもない。
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