夫婦で農業始めて、結果的に二人とも鬱になりました【自立支援医療について】

ぷっこと旦那

田舎で農業始めました!って聞いて、皆さんはどんなイメージを持たれるでしょうか?
大自然に囲まれてお日様の下で畑仕事に精を出す、晴耕雨読でストレスフリー?夢いっぱい?

ぷっこもOL時代、農業へのイメージはそんな感じでした。
事務所で電話やお客対応に追われる日々。当時、農家で修業してる旦那を思っては、『今頃お日様の下で畑仕事に勤しんでるんだなぁ、うらやましい』なんて思ってましたよ。

同じように、サラリーマンの方の中には、日々のストレスが嫌になったり、それが原因で体調を崩したりで、農業を夢見る方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際、知り合いの農家の方に、会社員時代に仕事が原因で躁鬱病になって、早期退職後に新規就農した方もいらっしゃいます。旦那も、学生時代の鬱がきっかけで農業への道を歩むことにしましたし。

大自然に囲まれて、お日様の下、日々汗を流す。朝から畑に出かけ、日が暮れるまで野良仕事。
自然の風を感じながら、農作物相手に黙々と体を動かす日々。
一見、ストレスなんてなさそうですよね。

でも、そんなうまい話ばっかりでもないんです。

そんな生活を続けて4、5年後。ぷっこと旦那は夫婦で鬱病と診断されることになるのです。

農業やってて、夫婦で鬱になった

前置きが長くなってすみません。

夫婦で独立して農業始めた3年後、同じ地域の先輩農家に『一緒に会社やろうよ』と声を掛けられ、会社(農業法人)を立ち上げることに。

それまで貯めていた貯金のほぼ全額(500万円)を出資し、旦那は社長に持ち上げられます。

ところが、その相手が詐欺師でモラハラマザコンサイコパス野郎だったという。

旦那は、日々繰り広げられる出資金の使い込みと人格への攻撃にじわじわ追い詰められ、鬱を再発。自殺願望から縄を調達するまでに。
最終的に家からも布団からも出れなくなります。

サイコパス野郎と、一緒にやっている奴の両親相手に、ぷっこは旦那の窮状を伝え、『もう、あなたとはやっていけません、会社を抜けさせてもらいます』と宣言するも、訴えてやると言いくるめられあえなく返り討ち。

その後、攻撃対象はぷっこに移り、いよいよ夫婦ともども追い詰められ心中計画を立てることに。

色々あって、病院受診を人に勧められ、神経内科受診。鬱病と診断されました。

夫婦で農業始めて、結果的に二人とも鬱になりました【自立支援医療について】
こんな景色を毎日見てても、夫婦で鬱になるんですねぇ。

ほぼ無収入で貯金も無い中、医療費どうしよう

病院にかかるのはいいんですが、お金がない。

貯金は出資金として会社に出してしまったし、その会社は詐欺師野郎の使い込みと売り上げ不振により役員の給料を払える状態ではなく、社長である旦那は給料なし。ぷっこも構成員だけど給料なし。

その上借金もありますし。

毎月、1人5,000円近い精神科の医療費、どうしようってなりました。

ほとんど知られていない自立支援医療制度で自己負担が1割に

早い段階で、ぷっこの主治医の先生が教えてくれたのが『自立支援医療制度』です。

詳しくは→こちらから。厚生労働省のホームページです。

自立支援医療制度は、心身の障害を除去・軽減するための医療について、医療費の自己負担額を軽減する公費負担医療制度です。

対象者は、精神通院医療の場合、特定の精神疾患の診断を受け、通院による精神医療を継続的に要する方。

自立支援医療の利用者は、医療費が原則1割負担になります。
また、世帯の市民税額等に応じて、1ヶ月当りの自己負担上限額が設けられてます。(ぷっこと旦那在住の市の場合)

気になる方は、かかりつけの精神科や心療内科などの主治医の先生や、お住まいの市役所・区役所の福祉・介護の関係の課に聞いてみたら良いのではないかと思います。

ちなみに、ぷっこと旦那の場合、診断書を主治医の先生に書いてもらって、それを市役所に持っていって手続きしました。
その際に必要なのは、健康保険証と認印くらいでしたね。

診断書もらうのにお金が結構いるのでご注意を。ぷっこの病院だと3,000円、旦那の病院は2枚で5,700円でした。*診断書のお値段は病院によって異なります。

申請してから、自立支援医療受給者証がそれぞれの病院に届きました。タイムラグが2、3か月ありまして、受給者証が届くまでの間の医療費は今まで通り3割負担でした。
でも、受給者証が届いたら、申請した日に遡って、医療費を払い戻ししてくれるんですよね、安心。
ぷっこと旦那はそれぞれの病院の窓口で、現金で払戻金を受け取りました。

インターネットでも、自立支援医療について調べると詳しいサイトなどありますので、気になる方はそちらも合わせて見てもらったらと思います。

精神疾患は、治療が長くなりがちです。ぷっこも今の病院にお世話になって丸2年経過しました。
ただでさえ、貯金もつぎ込み借金もある状態で鬱になったので、自立支援医療が無かったらもっと精神的にも追い詰められていたと思います。

夫婦で農業始めて、結果的に二人とも鬱になりました【自立支援医療について】
お手上げ~

とてもありがたい制度だと思います。

まとめっぽいもの

と、いうわけで、農業やってみたけど夫婦で鬱になったぷっこと旦那です。

人生、山あり谷ありです。どこに落とし穴があるかわかりません。

でも、きっとどこかに道は必ずある、とぷっこは思うのです。

今これを読んでくれてる方で、何かに悩んで追い詰められたりしている方。
助けてくれる人、制度、何かしらあると思います。まずは一人だけ、家族だけで悩まず、色んな人に相談してみてください。調べて、行動してみてください。大きく見えた問題も、別の見方ができるかもしれません。

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