モラハラ診断その2【経験を踏まえて、実例もご紹介します】

ぷっこと旦那

今回も、前回に引き続き、モラハラの実例とともにモラハラ診断の項目を細かくご紹介したいと思います。

前回はこちらから。
モラハラ診断【経験を踏まえて、実例もご紹介します】

その4.店員や後輩に偉そうな態度を取る

はい、彼は自分より立場が下と見るや、とても偉そうな態度を取ります。逆に立場が上と判断すると、へこへことした態度を取るのですが。
彼にとって、ほとんどの他人は立場が自分より低いと考え、常に偉そうに振舞っています。

100項目の診断で、彼に当てはまる項目をいくつか挙げておきます。

・ちょっと強引なところがある(ゴリ押しする等)
・小さなウソから大きなウソまで日常的に幼稚な嘘をつく
・話の誇張がハンパじゃない
・彼はズバッとはっきりモノを言う(相手の気持ちを汲み取ってオブラートに包むようなことはしない)ため、決断力が求められる場面では頼もしいけれど、相手への配慮がないデリカシーのない人に思える時もある
・難しい専門用語などを散りばめ、自分の話に説得力を持たそうとする
・彼はハッキリと言葉にしないため、いつも推測や憶測で対応しなければなない(俺の心を読めと言わんばかりの態度)

・あなたが風邪をひくと「お前の体調管理が悪い!」と責めてくる(心配で優しい言葉をかけてくれることはない)
・彼が病気(風邪など)のときは、あなたに手厚い対応を求めてくる(応えないと「俺は病人だぞ!」と怒り出す)

いかがでしょうか?その4の項目に関連しそうな項目を挙げてみました。

彼は、偉そうに振舞うことで、自分を大きく見せようと必死です。
ウソ(完全な嘘ではないものの、自分の都合良すぎる解釈を加えたグレーゾーンのウソ)やハンパじゃない誇張を加え、更に難しそうに聞こえる専門用語を散りばめて、自分の発言に説得力を持たせようとします。
彼をよく知らない人は、これにコロッと騙されるのです。(かつての私たちのように)

そして相手に対してズバッとはっきりとした物言いをし、強引に自分の意見を押し通そうとします。
ある役員会議の時に、旦那に向かって、「キミの言ってること、意味がわからないよ」と、非常に偉そうに言ったことがありました。

また、偉そうに言う割には、決断や具体的な指示はしないのです。いつも、会議で偉そうに周りに自分の意見を述べ、他人の意見を却下するだけで、最終的に決定は下しません。後々「で?どうなったんだっけ?」と混乱することが多々ありました。
彼に対しては常に、「で?あなたは何をどうしたいの?」と聞きたくてしょうがなかったです。(実際口にすると大変に面倒くさいので発言はしません。)
その結果、いつも推測や憶測で対応するしかなく、後で彼に責められる、といった具合です。

実際の例 その1

100項目の中の病気の項目は、非常にわかりやすい実例があるのでご紹介しました。

旦那がぎっくり腰で病院に行き、椎間板が潰れている、と医者に言われたことがありました。それを彼に言うと、「大丈夫、僕もぺっちゃんこだから。」というのです。
何がどう大丈夫なのか、私は未だに理解できていません。

また、旦那が精神的に彼に追い詰められ、家から出られなくなった時も、「大丈夫、鬱の酷い人はトイレにも行けないから、トイレに行けるなら大丈夫。」と言いました。
確かに、重度な鬱の人はそうですが、今現在の旦那がそうでないからと言って、そのことがなんなのだろう、と思いました。

そのくせ、自分が食中毒にかかって、夜中に嘔吐・下痢で苦しんだらしい時は、翌朝母親に「どうして、助けてくれなかったの?」と文句を言ったそうです。
母親曰く「子供じゃあるまいし、背中をさするぐらいしかできないから、ほおっておいて寝ていた」とのこと。
それを聞いていたパートさんは「その、背中をさすってほしかったんですよ、」と笑いながら言っていました。

30過ぎた独身男が、ママが背中さすってくれなきゃ文句言う、これってどうなんでしょう。

まとめ

モラハラの加害者は、他人を自分の物差しで測り、自分より立場が上か下かを決めつけます。立場が下と決めつけた人には、専門的で難しそうに聞こえる言葉や、グレーゾーンの嘘を散りばめて、強引な物言いで自分に従わせようとするのです。
一言で言うと、まさに『偉そうな態度』になる訳です。

その5.周囲に自分のやり方を押し付ける

はい、全くその通りです。彼は自分のやり方以外の方法を認めようとしません。
旦那も、彼も元々は一個人事業主、それぞれのやり方があって然るべきです。
共同経営を始めて、このそれぞれのやり方の違いによる小さな衝突がいくつかありましたが、全て彼の強引な意見に押し通され、結局彼のやり方を押し付けられた形で現在に至っています。

100項目のモラハラ診断の内、彼に当てはまり、且つその5に関連しそうな項目を挙げておきます。

・言葉は違えども「お前はダメな人間だ」という意味のメッセージを繰り返し浴びせてくる
・あなたが発した言葉に対して悪意のある解釈をする(勘違いがひどい、思い込みが激しい)
・すべてはお前のために言っていると正当化しながら、あなたに傷つく言葉を浴びせてくる
・あなたのコンプレックスや苦手とする物事を持ち出して攻撃してくる
・あなたが正しさを主張すると、彼は理不尽な理由でねじ伏せてくる

旦那は元来の性格が優しく、他人に対して強引に何かを押し付けるような人物ではありません。自分の意見ははっきり言いますが、それも余程のことがないと押し通そうとはしません。
元々そういう人なのに、共同経営を始めてから、少しずつ人格を否定され、彼のやり方で物事が進められていくうちに、すっかり自信を無くし精神科受診を妻に勧められるに至るのです。

彼は、自分のやりたいようにする為に、反対意見を次々に激しく否定していきます。また、反対意見を述べるような人物に対し、人格の否定をします。少しずつ、日数をかけて言わばマインドコントロールのように刷り込まれ、私と旦那は見事にモラハラの被害者になっていきました。

実際の例 その1

共同経営を始める前は、旦那をとても能力が高くすばらしい人、と言っていたその同じ口で、共同経営後は旦那を繰り返し否定する言葉を吐き続けました。
旦那本人の前でも、私やパートさんの前でも。
私が一番辛かったのは、旦那を否定する言葉を繰り返し聞くことでした。

旦那が彼の言った言葉で傷つき、自信を無くし、自殺をほのめかす言葉を繰り返した時に、私は旦那を半ば無理やり精神科に連れて行きました。
その時の旦那は他人とのコミュニケーションの取り方に悩み、自分はアスペルガー症候群ではないかと考えていたため、その診断ができる病院を探してそこへ連れて行きました。
結果はアスペルガー症候群の可能性があるとのこと。

その結果を伝え、私は一人、彼と彼の両親に、これ以上共同経営はできない、と伝えました。
精神的にも追い詰められているし、アスペルガー症候群の可能性もあるしで、社長として責務を果たせないし、あなたともやっていけそうにないからと。

それを聞いた彼と彼の父親の激高ぶりは見事でした。詳しくは書きませんが、私は3時間に渡り3対1で責められ続けました。
結局、今までに至る全てのことは、お前たち夫婦の為を思ってやっているんだから、共同経営はやめさせない、という結論を押し切られました。

また別の日に、彼に何か言われ「旦那はアスペルガーだから、それは中々難しいと思う」と私が言うと「脳ミソ作り替えろや」と言われたこともあります。

まとめ

他人のやり方を無理に押し付けられると、普通の人は反発を覚えます。が、普通の人は強い物言いに、表立って異論を唱えることなくモラハラ加害者の意見に従うかもしれません。
異論を繰り返し唱える人物は、モラハラの被害を受け続けます。人格を否定する言葉を浴び続け、時には全てお前の為を思っているんだ、と優しい口調で言われ、反抗の気持ちを少しづつ奪っていくのです。
モラハラ加害者はそうして、自分のやり方を周囲に押し付けていくのです。

その6.素直に謝れない

・どんなに彼が反省の言葉を口にしても、結局は「俺は悪くない」と責任逃れをし、終いにはあなたや他者に転嫁する
全くその通りです。

彼による発注ミスで、多少の損害が今までありましたが、最初は「ごめん。僕のミスだ。」と言うものの、少し経つと、「いや、あれは僕のせいじゃない」と、旦那や他の経営陣、業者に責任転嫁するのです。
彼は他人の過ちに関しては、しつこく記憶に留めてネチネチと責めるのに対し、自分の過ちを忘れる能力にはすばらしいものがあります。

実際の例 その1

ある時、施設の故障が起こり、部品を彼が発注した所、別の不具合による故障だったため、その部品が無駄になったことがありました。
彼が他の経営陣に曰く「僕の能力が限界にきている」とのこと。
書類の提出作業に追われ、施設の細かい故障を見抜く第六感が利かなくなってきているそうです。
つまり、何が言いたかったというと、他の経営陣も、僕みたいに細かい気配りをしてよ、ということらしいです。

ちなみに、その不具合には旦那がいち早く気づき、役員会議で早くから言っていたにも関わらず、人の話を聞いていない相方は「あぁ、大丈夫だよ」と軽く聞き流していた結果、こういう事態に陥っているのですが。

ミスをしても、他者に責任転嫁してすぐに忘れ、毎日やりたい放題です。

失敗しても、ちゃんと反省して、そのミスから学んで次に繋げる。こうありたいものです。

その7.誤りを指摘されるなど、反対意見に怒る

はい、まさしくその通りです。彼に対して異論、反対、反抗的な態度を取ったと判断された場合、彼は激高します。
そして、以下の項目のような方法で反撃してくるのです。

・ひとつ意見すると10になって返ってくる
・ケンカや話し合いの中でいきなり被害者を気取り出す(しかも本気で被害者だと思い込んでしまう)
・どんな返事をしても、すべて攻撃材料へと転換され、叩きのめされる
・「まずは謝るのが先だろ!意見を言うのはその後だ!」と威圧的にあなたの口を封じてくる
・あなたが気力を失って黙り込むと「何とか言え!」などと執拗に責め立ててくる
・怒りによって吐いた暴言は覚えていないことが多い
・あなたを傷つけて叩きのめす言葉を駆使して、静かにねちねちと執拗に責め立ててくる

具体例としては、その1で挙げた、彼の母親に対する口撃がまさにこの通りでした。

実際の例 その1

また、ある飲みの席で、彼と同年代の従業員さんが酔って彼に反抗的な口の利き方をしたそうです。
「あなたは、うそつきですよね」と。
その4で挙げたように、彼は都合の良いように事実を解釈し脚色し、時には捻じ曲げてさも自分が正しいように論じるのですが、早い話がウソです。
それを指摘されると、彼は豹変し、従業員さんに対して上記のような攻撃をしたようです。その場にいた他の従業員さんによると、場を鎮めるのが大変だった、との事。

翌日も、その翌日も、彼の母や私にそのことをぶつぶつ愚痴っては「僕ってうそつきじゃないよね?」と子供のように何度も聞いていました。
ちなみにその従業員さんに対してはしばらく口も利かない、顔も合わせない状態が続きました。

何か反対意見を述べようものなら、こんな感じなので、長くいる従業員さんや勘のいいパートさんは彼に反抗しようとはしません。
そして、私達が法人に行かなくなって以来、従業員さんは次々と辞めていっているそうです。

まとめ

こうして、モラハラの加害者は少しづつ被害者の反抗意識を削いでいくのです。しかも無意識に。

モラハラの被害から逃れるには、加害者と離れるのが一番いいと思います。離れてもしばらくは後遺症に苦しめられていましたが、大分マシになってきたと思っています。

モラハラ診断その2はここまでです。
次回その3で最終回です。お付き合いいただけたら幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました