ぷっこと旦那には、師匠がいます。
何の師匠か、と言われれば…人生?(・∀・)
とにかく、ぷっこと旦那は彼の事を師匠と呼んでいます。
師匠ことYさん。60代半ばの、丸メガネの、物腰柔らかな紳士です。
(タケノコ狩りに連れてってくれたYさんとはまた別の方)
師匠のこと
出会いは3年前。農業していたころ、知人の紹介でアルバイトに来てくれたことが始まりです。
その後、旦那が鬱を再発し引きこもりしてた時に、心配して声をかけてくれました。
自分の経験がお役に立てれば、と、ぷっこに、ご自身の鬱だった頃のことを話してくれたのです。
その話によると、師匠は50代の頃に勤めていた会社から市役所に出向。公務員として働いていたそうです。
そのころ、人間関係や他の悩みから、体調を崩します。
それでも体調不良を押して仕事には出ていたそうです。いわゆる栄養ドリンク剤を飲んで、体に鞭打って。
いよいよ体が動かなくなり、病院を受診。
病院では慢性疲労症候群と診断されたそうです。原因の分からない極度の疲労感が、長期間続く病気だそうです。
医者には『とにかく仕事を休みなさい』と言われ、1年程休職したそうです。
根が真面目な師匠。自分を責め、かなり苦しんだようです。
傍で支えた奥さんも、相当辛かったと思います。
復職するのも、血のにじむような苦労があったようです。
「今日は職場に行って皆に『おはようございます』って挨拶だけして帰っておいで」
と、奥さんは声をかけたそう。
そんな奥さんの支えもあり、師匠は復職。定年まで勤めあげます。
定年後は、地域の為に尽くそうと決めていたそうで、自ら地域の為に尽力しておられます。
師匠が言ってくれたこと
そんな師匠が、旦那が鬱の再発で引きこもっていて、どうしようもなかったぷっこに言ってくれた言葉の一つ。
『ししゃもくん(旦那のこと)は、裃(かみしも)を着ているように見えた』
新規就農してから3年程して農家仲間と会社を立ち上げ、社長に祭り上げられた旦那。
偉そうに、人の上に立って顎で人を使う社長なんて、旦那にはそもそも似合わない。
でも、それを相手方に要求され、無理やり自分を偽って、演じていた旦那。
それが限界に達して、家からも布団からも出れなくなっている旦那。
無理して裃を着て、自分を大きく見せようとしていた旦那、それをYさんは気づいてくれていた。
ありのままの旦那を、Yさんは見てくれていた。
ぷっこは涙が止まりませんでした。
あ( ;∀;)今も涙が…
相手方のモラハラにより、本来の自分らしさがわからず、細い線の上を落ちないように歩くような日々、ぷっこも精神的に限界だったのかも。
師匠の暖かい言葉が胸に染み入りました。本当にありがたい言葉だった。
裃(?)を着た旦那*イメージ
人生の師匠
それ以来、Yさんを師匠と呼んで、甘えさせてもらっています。
面と向かって師匠と呼ぶと師匠は照れますので、こっそりと呼んでいますが( *´艸`)
何回かお酒もご一緒させてもらいました。(旦那は下戸なのでぷっこだけ)
奥さんも暖かく迎えてくれます。
本当にありがとうございます。
師匠も奥さんも、拙い私たちの言葉を真摯に受け止め、真っ正面から言葉を返してくれます。
意外に、そういう人と出会う事って少ないように思うんです。
だから、あまり他人に心を開かない旦那も、信頼していろんな話が師匠とできるのかなと思います。
他人に心を開かない、長男ズ。
師匠の格言
ここで師匠から教わった言葉をご紹介させていただきます。
人との縁を切るのは簡単なこと
人との繋がり、縁は細い糸のようなもの。切ろうと思えばこちらから簡単に切ることができるんだよ。
でも、だからこそ、いつでも切れるからこそ、大事にした方がいいんじゃないかな。
って、師匠はおっしゃってました。
ありがとう、ごめんなさい、愛してる
これは師匠の奥さんがよくおっしゃってる言葉。
家族、友人にいつでも素直に、
『ありがとう、ごめんなさい、愛してる』だよって。
それを聞いて以来、猫たちにも『愛してるよ~(*´Д`)』ってぎゅ~ってしてます。…ちょっと猫たちは迷惑そう。
岩もあり木の根もあれど さらさらと たださらさらと 水が流れる
これは師匠が好きな短歌(?)ですって。
人生には辛いこと苦しいことが沢山あるんだよって。(難しい言葉で死老病苦って言うんだそう)
辛いことに出会って、色々思い悩むこともあるけど、その事は人生において大切なことなんじゃないかなって。
辛い状態にいると、『なんで自分はこんな目に会うんだろう』とそこから目を背けたくなりますよね。
運命を受け入れることも大事だよって師匠は言ってました。
我が心の師匠
いかがだったでしょうか(*´ω`*)
こんな素敵なご夫婦とお付き合いさせていただいてます。
あんな風に、将来なれたらいいねって旦那と話してます。
皆さんも人生の師匠、おられますか?イヤな人のことをうじうじ考えるより、あんな風になりたいな、って人生の師匠のことに思いを馳せた方が、人生豊かかなって、個人的には思うのです。
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