【ぷこ母&統合失調症を患って入院中のぷこ兄の移住計画②】概要と経緯

ぷっこと旦那

11月に実行した、ぷこ母とぷこ兄の移住について、まずは経緯などをぽつぽつ書いておきます。

概要

ぷっこが生まれ育った南九州の片田舎。ぷっことししゃもが暮らす関西地方から約800㎞離れてます。

ぷこ母もそこで生まれ育ち、74年間住んだ場所。ぷこ兄も同じく、学生時代に四国で暮らした以外はずっとそこで生活してました。

【ぷこ母&兄の移住計画②】概要と経緯
ここの土地には36年住んでました

この度、その2人がぷっことししゃもが暮らす市へ移住。ぷこ兄は市内の精神科病院へ転院。ぷこ母は今のところ我が家に同居中。

それに伴い、身の回りの荷物も我が家に運び入れ、不要な物は人にあげたり処分して、実家は空っぽの状態。

信頼できる地元の不動産業者に頼み、土地家屋は処分(売却)の方向です。

経緯

ぷこ兄の病気

前にも書きましたが、ぷこ兄は高校生の時に統合失調症を発症し、以来20年以上精神科で治療を受け、ここ11年は閉鎖病棟(療養病棟)に入院していました。

【ぷこ母&兄の移住計画②】概要と経緯

病状は急性期を過ぎ、年々落ち着いているように見えます。この病気は年齢が上がるにつれ落ち着いていくそうですが、糖尿病などと同じく、生涯に渡り気長に管理していく必要があるそう。

両親が手続きして、現在は精神障害者福祉手帳を保持、障害者年金をもらい、入院代(食費含む)はその年金で賄えています(医療費の限度額適用認定証ももらってます)。

現在金銭的に不安は無いけれど、将来親が他界した場合、(入院を続けていくにしても退院するにしても)1人で生活していくには色々な不安要素があり、妹(ぷっこ)の傍が安心だろうという判断でこの度の移住、となった訳です。

保守的な田舎の精神科病院より、都会の病院の方が先進的だろうし、病院以外の施設なども数が多く、将来的にも色んな選択肢が広がる、というのも理由です。

ぷこ母については。ぷこ兄とぷっこは2人兄妹。ぷこ父亡き今、ぷこ母は広い広い庭付きの2階建て(総敷地520坪)に一人暮らしで、雑草や竹林を相手に日々の管理も大変になってきたし、先々の不安もあり、やっぱり娘(ぷっこ)の傍が安心だろうということで一緒に。

ぷこ父の気持ち

生前ぷこ父も、ぷこ兄のことをそれなりに憂いていて、南九州の田舎の病院(昔ながらの保守的な感じ)で生涯社会的入院の環境に置かれるのは可哀想だ、と色々模索していたようです。

北は北海道から南は沖縄まで、ぷこ兄にとって良さそうな精神科の病院を探して、移住を考えてた時期もありましたし。

ぷっこ達が中国地方で農業してた時も両親が来て、3人で移住してきて傍で暮らそうと視察?したこともありました。

その際、ハチャメチャなぷこ父がハチャメチャな当時の共同経営者を巻き込んでメチャクチャやりちらかして、ぷっこも旦那も散々嫌な思いをさせられたことは、今となっても嫌な思い出であることを付け加えておきます(°▽°)。

【ぷこ母&兄の移住計画②】概要と経緯
大昔に描いた画

その後、ぷこ父の直腸癌が発覚し、移住どころではなくなって、『関西(ぷっこ達の現住所)にも行ってみないとな』と言ってたけど、結局訪れることなくハチャメチャな生涯を終えたぷこ父でした(°▽°)。

【ぷこ母&兄の移住計画②】概要と経緯
お仏壇前(位牌とお骨という形ですが同居中)

ぷこ母の気持ち

ハチャメチャなぷこ父を、40年以上も金銭面も生活面も支えて苦労した(本人はあまり自覚なし)ぷこ母。

【ぷこ母&兄の移住計画②】概要と経緯

ぷこ父が2019年4月末に亡くなると、待ってましたとばかりに?その年の7月には、ぷこ兄と一緒に関西の我が家へやって来ました。

そこで、ちょっとした観光地や、精神科の病院・施設Tを見学。

その後、当地を気に入ったぷこ兄が『早く移住したい』と非常に前向きになっていた一方で、ぷこ母には躊躇する気持ちも。

生まれてこのかた、74年間地元以外で暮らしたことのないぷこ母。躊躇するのは当然のこと。兄妹や従姉妹や仲の良い友人から遠く離れて、知らない土地に行くんだもの。

ヨガや短歌などの習い事も積極的にしていて、妹とバス旅行も楽しんでいて。ぷこ父が生きてた頃は中々できなかった、自由な生活を謳歌していたから、その気持ちはとてもわかります。

【ぷこ母&兄の移住計画②】概要と経緯
バス旅行のお土産

だから、焦ることはないと、とりあえず保留にしていたら、じわじわとコロナ禍の影響が出てきて。感染者が爆発的に増えて。緊急事態宣言が頻発するようになって。

バス旅行どころではなくなったし、ヨガも短歌も、友人と集まることもできなくなって。

去年の冬は特に、家に籠って、日に1回のぷこ兄との電話以外、誰とも話さない、という日もあったようで。食欲も落ちて、便秘気味で。緊急事態宣言の影響でぷっこが5ヶ月帰れなかった間に、数㎏体重が落ちてしまっていました。

振り返ると、良くも悪くもコロナ禍が移住を後押しした形になったんだなと思います(´・ω・`)。

10月の不審者騒ぎも影響あると思うけど(´・ω・`)。やっぱり一人暮らしで怖かったみたいだし(´・ω・`)。

10月に改めて気持ちを確認したら、『友人も次々亡くなるし、こっちいても良いことないような…。自分もいつ死ぬかわからないしね。』との事。

それなら…。と、そこからぷっこは本腰入れて動き出した次第です。

ぷこ兄の気持ち

前述しましたが、ぷこ兄は当地に一度来てからは移住に前向きでした。

それまでは『移住はせずに、今の病院にずっといるのでいいかな…』と、不安や迷いを頻発に口に出していました。それも当然の気持ちです。

環境が変わるのは誰だって不安。病気の影響で不安も増幅されるんだろうし。

それが、ぷこ母と一緒に我が家に旅行に来て、施設Tを見学して、施設長さんとお話させていただいて、『早く移住したい』と気持ちが固まったようです。

【ぷこ母&兄の移住計画②】概要と経緯

ぷこ母の躊躇する気持ちもあり、気候の良い春か秋に動こう、でもコロナの感染者増えてるから次のタイミングで、と延び延びに。

この9月頃。『関西に行こう、と言ってから3度目の冬が来るよ、お母さん。』と電話でぷこ母に言ったらしく。その言葉もぷこ母の背中を押したみたいです。

10月に、やっぱり改めて気持ちを確認したら『早く引っ越ししたい』との事でした。

そこから、現在に至るまで、ぷこ兄は継続して前向き。正直、移住前後でもっともっと不安定になり『やっぱりやめる』とか言ったりするかも、と思ってたけど。そんなことは一切なく。むしろ、ぷこ母とぷっこが周りでちょっとおろおろしてるけど、本人はいたって平気、みたいな感じでした。

【ぷこ母&兄の移住計画②】概要と経緯

今回のようなケース、本人らの意思をまるっきり無視すると先々悪影響しか無いだろうし、皆不幸になっちゃうだろうから。

焦らず、皆が同じ方向を向いたタイミングで動くのが大事かな、と思いました。

そしてぷっこと旦那

ぷっこの人生の宿題と位置付けていた、ぷこ母&兄の移住計画。(ちなみに、ぷこ父の遺品(大部分がゴミ)整理も、ぷっこの人生の宿題の1つでした。)

余談ですが、ぷっこが思う“宿題”とは『必ずしもやらないといけないことではないし、やるときは自分の為にやるもの』という認識です。

自分勝手なぷっこは、人の為に、とやってると、しんどくなった時“人のせい”にしちゃうんで。あくまで自己責任。自分がやりたいからやったっす。

そして、ぷこ母&兄の気持ちを尊重して、突っ走るんじゃなく時々立ち止まって振り返りつつ、やってきた…つもり。上手くできてたかはわかんないっす(;・∀・)。

現在に至るまで何度も、今も『本当にこれで(2人がこっちに引っ越して)良かったのかな(´・ω・`)?』と自問自答するけど。

とりあえず2人は、今のところはそれぞれ平穏に見えるのが救いかなと。

【ぷこ母&兄の移住計画②】概要と経緯

自己中のぷっこは、正直、(何で私が…)とモヤモヤしたり、“きょうだい児”の闇ツイートとか見たり、な時期もありました。

でもまぁ、家族だから。持ちつ持たれつ。ギブアンドテイク、と割り切れるとこは割り切って。

しんどい時には家族だけで抱え込まず、病院の看護士さんやスタッフさんの力を借りつつ、利用できるサービスや相談できる窓口を探して、周りの人に協力してもらったらいいんだ、と思ったら肩の荷がおりた感じです。

以前、ぷこ母&兄と見学した施設Tの施設長さんが、まっすぐぷこ兄の方を見て、ぷこ兄の話をちゃんと聞いて応えてくれてる姿を見て、そう思いました。

その方は『慣れ親しんだ地元を離れて、こっちに引っ越すことが、本人にとって本当に良いことかどうか、しっかり考えてね』とおっしゃってました。

だから、とにかくぷこ兄、そしてぷこ母の気持ちを大事にしよう、と、皆が同じだけ引っ越しのモチベーションが高まったタイミングで動いた、つもり。

そんなぷっこやぷこ母&兄の気持ちを、汲んでくれて協力してくれたのが旦那です。

重ねてありがとうございます(´-ω-)人。

【ぷこ母&兄の移住計画②】概要と経緯

そんな感じで、10/15にぷこ兄の引っ越しの意思を改めて確認して、病院に転院の意思を伝え、引っ越し業者を探しつつ、引っ越し日を決めたのが11/12。そこから2週間後の11/25に引っ越し。

最後はちょっと余裕無くてバタバタでしたが、ちょうどコロナの感染者数が劇的に減ってた時期。本格的な冬の訪れの前に、滑り込んだ、みたいな形でした(;・∀・)。

引っ越しや転院のことは、またそれぞれ書いていこうと思います。

何か思ってたより長々書き散らかしてしまったので、この辺で。お付き合いいただきありがとうございました( *・ω・)人。

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