モラハラ診断【経験を踏まえて、実例もご紹介します】

ぷっこと旦那

今日ネットニュースで、農業アイドルが自殺した記事を見つけました。個人的に、法人代表のパワハラやモラハラによるものが大きいと感じ、加害者である社長、スタッフに対して非常に腹立たしく、また16歳という若さで自死を選んでしまった被害者女性がかわいそうでしょうがないです。

皆さん、モラルハラスメント、モラハラについてご存知でしょうか?
芸能ニュースなどで一時期取り上げられたりしてました。

今回はモラハラについて、実際の被害者であるぷっこと旦那の経験談も踏まえて書かしてもらいます。

ちなみに、めっちゃ記事が長いです。ぼつぼつ、読んでいただけたら。

モラハラとは

モラルハラスメントとは、モラル(道徳)による精神的な暴力、嫌がらせのことです。
言葉や態度等によって行われる精神的な暴力、と検索サイトには書いてありました。

モラハラを提唱したフランスの精神科医、イルゴイエンヌさんによると、場合によっては肉体的な暴力以上に人を傷つけるもので、犯罪である、また精神的な殺人であるとも述べています。

肉体的な暴力と違い、精神的な暴力はわかりにくいです。第三者のみならず、加害者、そして被害者ですら気付かないこともあります。
ここにモラハラの怖さがあると思います。
そして、気づかないが故に悲惨な結果を及ぼすこともあるのです。冒頭で紹介したニュースのように。

以前記事で書いたように、私たち夫婦も共同経営の相方にモラハラを受けてきました。

私たちに対し、執拗に精神的な暴力を繰り返してきた結果、私たち夫婦も自殺を考えるまでに追い込まれました。

一つ一つ彼の具体例を挙げるには、あまりに膨大な量になってくるので、これから小出しにしつつ書いていこうと思っています。

モラハラの加害者は、一見すると人当たりがよく、社交的で魅力を感じる人物に見えます。
時には強引に、時には優しくあなたを懐柔し、気づけばがんじがらめで逃げられない状況に追い込まれていたりします。

この記事を読んでいただいている方が、モラハラの被害に合わないために、少しでも力になれれば幸いです。

また、ご自分の周りを見て、考えていただけたらと思います。
暴力に気づいていない被害者がいたら、教えてあげてほしいです。
それだけで、救われることもありますので。

現在モラハラの被害を受けていると感じている方。全力で、逃げてください。相手は変わりません。ご自分の身体、命を一番に考えて下さい。
逃げることは、決して悪いことではありません。

モラハラ診断について

これから紹介する10項目は、とあるサイトで紹介されていたものです。

(1)価値観が違う人を理解できない
(2)他人の成功話を嫌がる
(3)疑い深い
(4)店員や後輩に偉そうな態度を取る
(5)周囲に自分のやり方を押しつける
(6)素直にあやまれない
(7)反対意見に怒る
(8)自分に不利になると相手のせいにする
(9)趣味がなくストレス発散法がない
(10)相談できる友達がいない。

上記の中で、7項目以上があてはまるとモラハラ予備軍
3項目以下なら心配ない、ということでした。

ちなみに、共同経営の相手は10項目すべてに当てはまると思います。

一つ一つの項目について、ご紹介していきます。

また、この10項目とは別に、100項目のモラハラ診断も他のサイトで見つけ、関連付けてご紹介させていただいています。

その1 価値観が違う人を理解できない(理解しようとしない)

はい。彼は全くその通りです。
何事においても自分がルール、と考えています。経営者5人中、彼を除く4人が反対を唱えても強引に彼の意見を押し通します。その為、会社のあらゆる決定権は彼が握っていると言っても過言ではありません。
1対1だと、これが顕著になります。以下に、モラハラ診断100項目中、彼に当てはまった例をいくつか挙げておきます。

・ちょっと彼に意見すると、彼はあなたの話の揚げ足を取ってくる
・彼と会話が噛み合わない、スムーズな意思疎通が出来ない
・自分が絶対に正しいと信じて疑わない(悪気など微塵もない、実に堂々としたモノの言い方をしてくる)
・あなたが彼に意見を求められたので意見すると、最もらしい理由をつけられて最後には必ず彼の意見に落ち着く(どんな形であれ、必ず彼の意見を押し通してくる)
・あなたの話を歪め、揚げ足を取り、論点を都合のいいようにそらされ、まともな会話が成立しない
・何を言っても、全て否定的に受け取り突っぱねてくる
・どんなに正当な理由で彼に意見をしても、「お前がおかしい!」と一喝してくる(話にならない)

おおよそ、いつもこんな調子です。
自分はいつも絶対に正しく、自分以外の人間全てがおかしい、と信じています。

実際の例 その1

ある日、商品の梱包について、彼の母親が彼に反対意見を唱えたことがありました。
すると彼は激高し、強い口調で母親に食ってかかりました。母親がオドオドとまた意見すると、難しい専門用語を並べたて、また強い口調で非難しました。
そんなやりとりが暫く続き、彼の母親が黙ってその場を離れると「お母さんの意見に納得いかない、戻ってこい。説明しろ」と執拗に母親を問い詰めるのです。
母親は今にも泣きそうな表情でした。
ちなみにその場には、彼の父親、そして私がいました。他人の前で、そういう場面を見せることで、『自分に逆らうとこうなるぞ』といわんばかりでした。

実際の例 その2

また別の日、彼が従業員の一人に、「施設の外回りをきれいにするように」との指示を与えました。そして彼はその場を離れ、従業員は施設外部の周囲をきれいにしてくれました。
作業が終わって、その光景をみた彼は突然怒り出したのです。そして経営者の他の4人を集めて問いただしました。「どうして、こうなったのか?誰も気づかなかったのか?」と。
私たちはぽかんとするしかありませんでした。
彼の不得意な日本語を解読すると、つまり彼は従業員に、施設の内側のふち周りをきれいにして欲しかったようです。
それは誰もわからないよ、という態度を私たちがとっていると、「外回りで、わかるでしょ?!」と不機嫌そうに言うのです。

一事が万事、彼はそんな感じです。

何か意見しても文字通り聞いていないし、機嫌が悪いと攻撃されるので、私と旦那は自然と彼に意見をしなくなっていきました。

まとめると

価値観が違う人を理解できない、ということは、自分と他人とは価値観が違うのだということを理解できていないのだと思います。自と他があるという概念が全く育っておらず、境界がないと言えます。
十人十色、みんな違ってみんないいのです。
価値観の違う他人を受け入れることで新しい価値観が生まれるので、他人の価値観を受け入れることはとても重要だと思います。
そうやって、私と旦那は知り合って10年、お互い尊重しながらやってきたつもりです。

その2.他人の成功話・幸福なニュースを嫌がる

はい、その傾向が彼にはばっちり見られます。

彼には抱えているコンプレックスがあり、それを直視しないように、他人の成功話や幸福なニュースを都合のいいように歪めて解釈する傾向があります。

例えば、同業者、特に同じ年代の同性に対する解釈は顕著です。

まず、馴れ馴れしく君づけで相手のことを呼び出します。相手の方が多少歳上でも、こちらの会社より遥かに規模が大きくてもお構いなしです。
そして、相手方のこき下ろしが始まります。

彼は基本的に気が小さいので、初対面に近い人には面と向かっては強く言えません。言うのは決まって事務所の中で、彼の両親、パートの方たちの前で、です。

「今は成功してるけど、先々の経営は危ういよね」
「結局、補助金をがっぽりもらえてる故の成功だよね」
「結局、親のすねをかじっているだけだよね」

等々。要約するとこのような事柄を、専門用語を並べたて、いかにも自分の能力が優れているように、30分~1時間はまくしたてるのです。

また、彼には学歴のコンプレックスがあるようです。(彼は最終学歴が専門学校)とかく学歴を引き合いに出してきます。

従業員の中に、高学歴の同年代の男性がいますが、モラハラのターゲットにされています。
東京の大学、特に有名な東大、慶応等の学歴を持った人にはお近づきになろうと必死です。
そういう高学歴で成功を収めている人と自分は知り合い、ということが自身のブランドだと考えているようです。
このことがよくわかる具体例をご紹介します。

実際の例 その1

ある時、補助金の申請をしたものの、色々な事情であげられない、と行政から言われたことがあります。
それに対し彼は激高し、事務所の中で1時間近くまくしたてたのです。
要約すると、
「行政の内部は腐っているんだ」
「僕の学歴が低いからバカにしているんだ」
「僕はそこらへんの人とは違う、付き合っている人が違うんだ」
ということでした。

まとめると

モラハラの加害者は、心の奥底に自己に対する大きなコンプレックスを抱えていると思います。
それを直視できず、認められないが為に、他人の成功や幸福を歪めて解釈し、他人をこき下ろすことで、自己のプライドを必死に守っているのでしょう。

非常に惨めな、情けない人たちだと思いますが、彼らは必至です。
そうしないと、彼らのアイデンティティーが守れないと考えているようです。

その3.疑い深い

はい、彼は非常に疑り深いです。彼は自分以外の人間を信用していません。彼以外の全ての人間がすることに対して一切信用をせず、やること全てが気に入らず、後から文句を言っています。
100項目の診断で当てはまる項目の一つが以下の事柄です。

優しく「たまにはゆっくりしておいで」と送り出してくれたはずなのに、外出先のあなたに「今どこ?」「今何してる?」「何時に帰る?」などとしつこく連絡してくる

まさに、この通りです。自分の出張に関しては、日本国内だろうが海外だろうが、一切の連絡はありません。いつ出発して、いつ帰るのか、彼の両親ですら直前になってもわかりません。
ところが、私たち夫婦での出張だと、逐一連絡を求められます。県内だろうが、町内ですら、「今何をしていて、何時頃終わって、何時頃帰るのか?」の報告を求められます。

連絡がないと、目に見えてソワソワしだし、「連絡あった?」など、母親に聞いたりしています。

他人への疑い、信用しないことが、他人を管理することへ繋がります。

実際の例 その1

自分の母親が楽しみにしている、テレビ番組ですら、見ることを管理しようとするらしいです。
理由は夜更かしして、朝起きれないため。月曜日の何時から○○という番組を見て、火曜日の何時からは××という番組を見る、という母親の見たい番組をピックアップさせ、それを夜更かししないように組み合わせて管理しようとしていたそうです。
私たちだけでなく、従業員のせいぜい2時間の出張(同じ町内での研修)についても管理したがります。

勿論、逐一の連絡が無いとあからさまに不機嫌になるのです。

実際の例 その2

私たちが追い詰められていた時期、夫婦で県内に出張することがありました。
夕方5時ごろに仕事が終わり、そこで彼に「今から帰路につく」という連絡をすることを忘れていたのです。19時近く、家まであと1時間という所で、彼から私の携帯電話に電話がかかってきました。
「今どこ?」と。
私があわてて「今〇〇です。」というと、「あ、そう」とだけ言って切られてしまいました。
ただそれだけのやりとりです。電話口で罵倒された訳ではありません。
それなのに、私たち夫婦は顔を見合わせ、車を近くのコンビニの駐車場に停め、何をするでもなく1時間近く呆然としていました。

旦那と会話した訳ではありませんが、私たちは、彼への恐怖、嫌悪感、そして帰りたくない、彼に会いたくない、という同じ思いでした。

こうして、人は少しずつ少しずつ追い詰められていくのです。
このときはまだ夏でした。
秋に旦那を精神科に連れていくこととなり、年が明けて1月に、夫婦で自殺を決意するまで、文字通り真綿で首を絞められるような年月でした。

まとめると

モラハラは、精神的な殺人です。実際に、私たちが首を吊っていたら、本当に彼は殺人者になっていたことでしょう。もちろんこのことを法的に立証して殺人者とすることは難しいのだと思います。ですが、法的に大丈夫だからやっていいわけではないです。

加害者に、自らモラハラを働いていて他人を追い詰めているということを気付かせるのは難しいことと思います。と言うか他人を管理し縛ることが、害を加えるものだということが理解できないため、気づくことは不可能です。どうか、周囲の方たち、自覚のない被害者を助けてあげて下さい。

長いので、続きはまた今度、です。
長文読んで下さり、ありがとうございます。

コメント

  1. ししゃも より:

    お疲れさま。思い出すのもしんどいのに、よくここまでまとめたね。無理のないように続けてください。

タイトルとURLをコピーしました